NEW-EAGLE 引抜き杭工法

技術の概要

最大の拡底率7.29倍・傾斜角21.1°・拡底径5.5mのNEW-EAGLE拡底杭により、鉛直支持力のみならず、 引抜き抵抗力を増大させ、省資源化・産廃残土の抑制・低コスト化・短工期化とともに建築物の耐震・ 安全性を向上させる拡底場所打ちコンクリート杭工法の実用化

従来の杭と比較して、小さい径・短い杭長・少ない本数で鉛直支持力を得るだけでなく、高い引抜き抵抗力を確保し、省資源化・産廃残土の抑制・低コスト化・短工期化とともに建築物の耐震・安全性を向上

拡底部の引抜き抵抗力を有効活用

  • 地盤の引抜き方向の許容支持力式
  • 拡底杭の傾斜部の引抜き抵抗力は摩擦評価
  • 傾斜角θの増加に応じて支持力係数 λ ,μがUP
  • 傾斜部砂質地盤の支持力係数 λ 最大λ=14.5 告示式の約5倍
  • 傾斜部粘土質地盤の支持力係数 μ 最大μ= 0.8 告示式の約1.5倍
  • ここに、ζ:低減係数
    L/Dw < 3.3の場合 ζ= 0.16・(L/Dw) + 0.47
    L/Dw ≧ 3.3の場合 ζ= 1.0
    L:杭長、Dw:拡底径(施工径)

許容支持力

  • 許容支持力は、長期(1/3)、短期(2/3)で評価
  • 終局時の計算は安全率(3/3) 載荷試験結果による極限荷重と比べると、約1.4倍の余裕度を有する

施工深さ

  • 最大施工深さ:施工地盤から75.0 m
  • 最小施工深さ:施工地盤から8.5 m
  • L/ Dw<3.3となる場合は、λ、μに低減係数ζを乗算する

拡底部の定着

  • 適用する地盤の種類は、地盤工学会基準JGS0051-2009「地盤材料の工学的分類」でいう、岩石質材料を除く、土質材料(粗粒土(礫質土・砂質土)、細粒土(粘性土・火山灰質粘性土))および石分まじり土質材料である
  • 砂質地盤においてN値5以上、粘土質地盤においてqu=62.5kN/m2以上の地盤に定着させる
  • 拡底部の地盤が1層及び2層の場合においても引抜き抵抗力の評価が可能